アワッシュ川下流は、1974年にアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石が見つかった場所です。アウストラロピテクス・アファレンシスはアウストラロピテクス属と人属の共通の祖先であり、現在の人類の祖先と考えられています。当時人類史の研究に貢献する大発見だったことから、数年後の1980年に世界遺産に登録されました。世界遺産登録から14年後、アファール盆地で更に古い440万年前のラミダス猿人(アルディ)の化石が発見されていますが、いずれも人類史の貴重な一部であり重要な発見です。
発見された318万年前の人骨化石は、一般的にルーシーと呼ばれています。発見した研究者たちが、当時ラジオで流れていたビートルズの曲「Lucy in the Sky with Diamonds」から名づけたと言われています。同地域からは他にも人骨の破片が大量に発見されていますが、人体を構成する骨の40%ほどが見つかったのはルーシーだけだったため、人骨化石に名前が付けられ有名になりました。
連携済みのアカウントでログイン