青海可可西里

青海可可西里（青海フフシル）は、チベット高原北東部に位置する世界一の標高・面積を持つ高原です。標高4,500m以上の広大な草原は、230種類以上の野生動物の貴重な生息地となっています。高原に生息する植物の30%以上と、哺乳類の60％は固有種です。標高の高さにより年間の平均気温は氷点下であり、最低気温はマイナス45度になることもあることから、独自の生態系が生み出されました。また、アクセスの悪さと厳しい気候により、人による土地開発から守られており、手つかずの自然が残されています。
フフシルは絶滅危惧種のチベットカモシカの主要な分娩地となっており、毎年夏になると何万頭ものチベットカモシカの大群がやってきます。チベットカモシカの毛皮は高値で売買されるため、近年密猟が問題となっており、密猟者によるパトロール活動が行われています。

【構成遺産】
・青海可可西里国立自然保護区
・三江源国立自然保護区